2012/04/09サーティファイ委員長コラムVol10
3月の休日、国立文化博物館で開催中の「マチュピチュ『発見』100年インカ帝国展」に行ったのですが、見終わってロビーに戻ったときに、若い男性から声を掛けられました。数人のグループで来ていた大学4年生だそうです。私のことを知っていて、自ずと著作権の話になりました。
彼は大学で著作権法について勉強して、その知識を生かす職業に就こうと就職活動をしたものの、全く別の職種で採用されることが決まったと言っていました。そう聞いて、20分ほども立ち話をしました。
著作権の知識を生かしたいと思ったのに、それが適わなかったと言うのですが、就職して企業に入れば、今やどんな業種であれ著作権に関する知識は求められます。営業職であれば、例えば新聞に掲載された自社製品の紹介記事をコピーして顧客に配っていいのかといった問題に直面するでしょうし、プレゼン資料に使う写真やイラストをインターネットから探してきて使っていいのか、といったことに気を配る必要もあるでしょう。研究職や開発職でも同様で、特許権だけでなく、著作権についても留意することが必要です。他人の著作権を侵害しないようにすると同時に、自分や自社が持つ著作権をどう保護しながら活用するか、といったことも考える必要があるのです。
その彼には、ぜひ著作権の勉強は続けて欲しいと伝えました。既に基礎的な知識はあるとのことだったので、「ビジネス著作権検定」上級の受検を奨めました。
何ごとにおいても同じだと思いますが、勉強を続けていればチャンスがあると思います。勉強を続けていればこそ、チャンスが来たときに、それがチャンスだと分かり、対応もできるはずです。特に著作権については、どんな業種でも必ず求められている知識です。ぜひ、皆さんも、「ビジネス著作権検定」の受検を通して、しっかりとした著作権知識を身に付けて欲しいと思います。
電子パンフレットを
ご用意しています。
サンプル問題を
掲載しています。