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久保田裕の著作権コラム

2013/05/28委員長コラム Vol.21

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会社の中で違法コピーがされがちなものとして、パソコンソフトや新聞・雑誌記事のほか、住宅地図があります。住宅地図も「地図の著作物」として著作権法で保護されていますので、コピーする場合は著作権者の許諾が必要ですが、配送業務のため地域別にコピーして配達員に配布したり、工事の告知チラシを作成するためにコピーしたりといった例が聞かれます。また、官公署に提出する許認可申請書や届出書類に住宅地図をコピーして添付するといったことも行われがちです。

最近では、不動産屋の窓口で、パソコン用住宅地図ソフトから印刷して顧客に渡したり、Webサービスから印刷したりキャプチャしてコピーしたりするといったことも行われています。これらの行為も複製権(著作権法21条)の侵害です。

少々コピーするだけならよいのでは、と思うかも知れませんが、業務目的で行うなら、著作権者の許諾がなければ違法であることに変わりありません。
住宅地図メーカーは、会社内でコピーできるライセンスも用意しているので、必ずメーカーに許諾を得てから利用するようにしてください。

この点は、さらに詳しく、私の所属するコンピュータソフトウェア著作権協会より無料配布している小冊子『ビジネスマン必携!知って得する著作権』に記載しています。PDF版( http://www2.accsjp.or.jp/books/pdf/business.pdf )もありますので、参考にしてください。

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