2015/04/06委員長コラム Vol.32
ビジネス著作権検定にBASICコースが誕生しました。初級よりもさらに基礎的な内容です。○×選択または四択の合計25問が出題され、得点が65%以上で合格です。著作権について勉強したいと考えながらも一歩が踏み出せなかった方に向けて、まずは著作権の基本的な考えを身に付けてもらうためのコースです。
これに合わせて、BASICと初級の両方に対応した公式テキストを刊行しました。テキストの執筆は私の所属するACCSが行いました。
公式テキストの特色は、同じ単元についてBASICと初級の両方を学べるようになっている点です。具体的には、BASICの内容は左ページで、初級は右ページと、見開きページでBASICと初級を見通せます。BASICを勉強する方も右ページの初級の内容を読めば理解が深まるでしょう。初級を目指す方も、左ページのBASICの内容を読んで基礎に立ち返るという使い方ができます。
BASICの内容は、著作権を勉強し始めた男子学生と、著作権に詳しい女子学生の会話だけで構成されています。例を挙げましょう。
稔:Tシャツ用に描いたイラストの、著作権を売ってくれと言ってきた知り合いがいるんだけど、著作権って売れるものなの?
凛:ええ。あなたは著作物を作ったわけだから著作者で、著作権を持っているんだけど、著作権は他人に譲ったり売ったりすることができるの。
稔:そうなんだ。
凛:売った相手は、「著作権者」と呼ばれるのよ。
稔:ええ?著作者と著作権者って違うの?
凛:そう。著作権を売ったとしても、あなたは作品(著作物)を創作した著作者。売った相手は著作権者。
稔:著作者と著作権者って、そういう使い分けがされていたのか。
凛:著作権は、譲ったり売ったりできるし、著作者が亡くなったら相続されるのよ。
稔:つまり、最初に著作物を作った人が著作者で、著作権を今持っている人が著作権者というわけだね。
凛:そう。全く、その通り。売ったり相続されていなければ、著作者=著作権者よ。
Tシャツにイラストを描いたり、バンドで先輩の曲を演奏したり、それをネットで配信しようとしたり、全ページを通じて、こうしたストーリーが展開されていく中で、著作権の基礎を学ぶ内容になっています。ぜひ、公式テキストの購入と受検について検討してみてください。
電子パンフレットを
ご用意しています。
サンプル問題を
掲載しています。