世界基準のグラフィックツールである「Illustrator®」の活用能力を測定・評価する資格検定試験です。
「Illustrator®」を用いたDTPファイル及びWebデザインパーツの作成や、問題の指示に従い1つの作品を作り上げる表現力などの、コンテンツ制作に関するスキルを認定します。
Illustrator®クリエイター能力認定試験は、問題の指示に従い新規ドキュメントから1つのグラフィックコンテンツを作り上げる実践的な試験内容です。問題の指示に従って、限られた時間内にコンテンツを制作する「操作スキル」と、与えられた指示を正確に読み取り形にする「問題解決力」などを、検定試験を通して習得することができます。
Illustrator®クリエイター能力認定試験は、「スタンダード」と「エキスパート」の2級種を設定しているため、ご自身のレベルに応じた試験を受験することが可能です。
また、エキスパート級では、実技試験だけでなく知識試験も出題されています。Illustrator®に関する操作スキルを実技だけでなく知識として習得することで、DTPファイルやコンテンツなどをより効率的に制作するスキルにつながります。
Illustrator®クリエイター能力認定試験に対応した公式テキスト・問題集をご用意しています。問題集には、「模擬問題」が掲載されており、本番と同様の環境で試験対策を行うことが可能です。
Illustrator®クリエイター能力認定試験を個人でご受験いただく場合、「随時試験」または「公開試験」をご受験いただきます。
サーティファイが直接運営する全国一斉試験で、年に2回開催しています。
「リモートWebテスト」による在宅・在社受験形式なので、お近くに「認定会場」のない場合も、全国どこからでもご受験いただけます。
Illustrator®クリエイター能力認定試験は、多くの教育機関や企業にもご導入いただいています。
「団体受験」では、団体さまのご都合にあわせて自由に試験日をご設定いただけます。
Web制作からプロモーションまで、デジタルマーケティングをワンストップで支援する株式会社ドットコム・マーケティングのWEB事業部に所属するお二人に、現役クリエイター目線での「Illustratorクリエイター能力認定試験」「Photoshopクリエイター能力認定試験」の印象と、採用側企業目線での「デザイナーと資格」について率直なご意見を伺いました。
はじめに、お二人のご経歴と、現在のお仕事の内容を教えてください。
私は今の会社に11年在籍していて、現在は主にWeb広告など、マーケティングのディレクションをしています。過去にはWeb制作やイベントの企画・運営、書籍の制作などにも携わっていました。Webものから紙ものまで、デザインの仕事も長くやっています。
私は芸術系の大学を卒業後、DTP系の仕事を2年ほど経験したあと、ちょっと紙の元気がなくなってきたかな、というような時代だったので、半年くらい専門学校に通ってWebを学んでWeb業界に転職しました。現在は、アートディレクターやデザイナーの仕事をしています。
お二人とも、DTPからWebデザインまで、色々な媒体のデザインを経験していらっしゃるんですね。
そんなお二人から見て、「Illustratorクリエイター能力認定試験」「Photoshopクリエイター能力認定試験」の試験内容はどんな印象ですか。
私はPhotoshopクリエイター能力認定試験の問題を見て、Photoshopの様々な機能を複合的に使用することを求められる問題が多い印象を受けました。この内容を一通りできる人であれば、Photoshopの機能の大半の知識は十分に身に付いているといえるのではないかと感じます。
Photoshopを20年近く業務で使っていますが、恥ずかしながら知らない機能もあり、新しい発見もありました。Photoshopの機能を100%使っている人ってあまりいないと思うんですが、この試験や問題集を使って知らない部分を知ることで、より効率的に仕事を進められる可能性を感じました。
私はIllustratorクリエイター能力認定試験の問題を拝見しました。Illustratorって、Photoshopや他のツールと併用することがありますが、とくにWebの分野ではベクターデータを描画する、製図する目的でIllustratorを使いますよね。写真の加工やレタッチというよりも、ゼロから作るような使い方です。この試験では、まずこれができないと形を描画すること自体できないというような基礎的なところからしっかりとフォローされているので、実際の現場での業務で必ず求められる基礎的な知識をチェックするというような観点では十分な内容だと思いました。
また、DTPや紙ものの制作に関しては、描画だけでなく、書き出し、アウトプットするときのデータの形式などの知識も非常に重要です。試験では印刷所にスムーズに入稿できる最終的な納品形態にコンパイルする、というところも押さえられていて、実用的だと思います。
制作現場でご活躍されている方のお立場として、デザイン関連の資格取得を目指して学習することの価値はどんなところにあると思われますか。
私は採用面接をすることがあるんですが、企業側の立場からすると、資格・検定試験というのは、その人の技術力、制作能力を推し量るものさしになるのがありがたいですね。
学習者の立場としても、具体的な機能を活用して制作する能力がしっかり身に付くことに繋がりますので、とても価値があるのではないでしょうか。実際プロの現場に行くと、スピード感とか、さらに求められるレベルは上がっていきますが、まず基礎をおさえる最初の第一歩としては非常に良い内容であると思います。
新しいスタッフを採用しようとするときに、実務経験豊富なデザイナーを採るのとはまた別に、アートディレクター、メインのデザイナーの下について更新・メンテナンスを担当するスタッフを採用する場合、とにかくまずツールを使える、オペレーションができるということが非常に重要です。
また、複数のツールを使ってものを作るときに、Photoshopでしかできない表現もあるし、Illustratorでしかできない表現もあります。このビジュアルを作るにはどういうツールを使ったらいいのかなというのを考えながら、使い分けられるとなお良いですよね。
ありがとうございます。
デザイン業界で活躍するためには資格を取得しておしまいではなく、様々なスキルを磨き続けて、どんどん技術をアップデートしていかなければいけないと思います。
普段ご自分のデザインの感性や技術を磨くために取り組まれていることがあればご紹介ください。
私は、日常的にどれだけ意識してものを見るかというのが大事だと思っています。
センスを磨くために必ずしも美術館に行くとか、特別なことをしなくても、日常で身近に触れるもの、例えばポスターや雑誌、テレビ、YouTubeなど、誰かが作っている、デザインしているものも触れるときに、いかに意識して見るかというのはとても大事だと思うんです。
やっぱり自分の中にない引き出しのものって作れないですよね。たとえばすごくかわいい感じのデザインをオーダーされて作るとき、それを自分の中に引き出しとして持っていないとどうしてもアウトプットできないです。
いかに日頃からインプットして自分の中に引き出しを作るかというところで幅が広がっていくので、常にそういうことを意識して生活することが大事だと思います。
最後に、デザインの仕事で活躍するために学習されている方へ、アドバイスや応援コメントをお願いします。
デザイン業界では、環境が一気に変わるようなことがあります。
たとえば最近ではノーコードツールが盛り上がっていますが、簡単に使える便利なソフトや新しい技術がどんどん出てきます。今は使われなくなったFlashも、全盛期にはたくさんFlashの専門家がいました。それが一気に淘汰されてしまったわけですね。
昔はデザイナーってもっと少なかったですが、今はけっこう裾野が広がって、より多くの人にとってデザインが身近なものになっています。ただ、高いレベルで、本当の意味でデザインができる人間って、やっぱり昔から変わらず少ないのが現状かなと。
これからデザイナーを目指す方には、本気で目指すのであれば、やっぱり志を高く持っていただきたいです。資格を目指すことも努力してきたことが伝わるので良いと思います。デザイナーってなかなか正解がない世界なので、「これくらいでいいか」と思って妥協せず、とにかく上を目指して頑張ると、良い意味で高いレベルの「本物のデザイナー」になれるのかなと思います。とはいえ、そんな堅苦しい世界ではないですし、昔よりは入りやすくはなっているような気はします。ただ、そこに甘んじることなく、常に努力は続けて高いところを目指してほしいですね。
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