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2022.01.16
「リーダーシップ」という言葉は、学生の部活動から社会人に至るまで、さまざまなシーンで使われてます。
「キャプテンがリーダーシップを発揮して、チームを優勝に導いた」
「同僚がリーダーシップの高さを評価され、昇進した」
など、一度は耳にした方もいるのではないでしょうか。
今回は、リーダーシップについて必要なスキルやリーダーシップの種類などを踏まえて詳しく解説します。
リーダーシップとは、チームを統率し、目標達成へと導く能力のことです。
「leadership=指導、統率力」を意味します。
例えば、営業でチーム全体のノルマがある際、リーダーシップがどのような手順で発揮されるかを見ていきましょう。
リーダーシップのタイプは6種類に分けられ、それぞれ特徴が異なります。
なお、6つは組み合わせが可能なため、自身に合ったタイプを取り入れてみましょう。
リーダーが、メンバーの手本となるタイプです。
リーダー自ら率先して動き、高いパフォーマンス能力をメンバーに見せ、チームを牽引します。
ペースセッター型は、リーダーとメンバー双方の能力がキーポイントとなるでしょう。
ペースセッター型は、リーダー自身が高いスキルを持っていることが前提である一方、メンバーも相応に優秀でないと効果は期待できません。
なぜなら、リーダーに追い着けない場合は、メンバーのモチベーションが下がり、リーダーの負担が大きくなる可能性もあるためです。
ビジョンを明確に描き、達成に向かってチームをまとめるタイプです。
リーダーのプラン・信念にメンバーが共感し、チームが一丸となって目標達成へ邁進するよう導きます。
また、達成へのプロセスはリーダー以外のメンバーに任せることが多く、メンバーの自主性や組織への帰属意識を高められます。
6タイプのうち、最も前向きでカリスマ性のあるタイプといえるでしょう。
ただし、メンバーはリーダーを信じて付いてきているため、リーダーのビジョンに対してメンバーが疑いの念を持つようになると、チームは成り立ちません。
リーダーの揺るぎない信念・ビジョンへの覚悟が核となるでしょう。
コーチ型のリーダーは、メンバーぞれぞれとの対話を重視し、コーチ(訓練・指導する人)の役割を担います。
メンバーはリーダーから個々に指導を受けられるため、モチベーションの向上・維持を期待できます。
とくに、長期的な目標の場合、コーチ型のリーダーシップ効果はより一層高まるでしょう。
コーチ型には、個々のメンバーと信頼関係を築くことが重要です。
したがって、メンバーと深い信頼関係を築くためにも、高いコミュニケーション能力が欠かせません。
民主型は、メンバーの意見を尊重して、チームでアイデアを生み出し、目標達成を目指すタイプです。
チームの意思決定にメンバーの提案や意見が反映されることで、メンバーのモチベーションを高められます。
また、メンバーから出されたアイデアで問題を解決すれば、チームの団結力がより強まるでしょう。
ただし、メンバー個々の意見をまとめ上げるには時間を要します。
メンバー同士で意見が割れたときの調整も、容易ではありません。
したがって、緊急事態や即決しなければいけない事態には不向きなタイプといえます。
メンバーとの関係性を最重要とし、メンバーにとって心地よい環境を作り上げるタイプです。
目標達成よりもメンバーの感情に寄り添い、信頼関係を深め、モチベーションを底上げします。
ただし、チームの仲が良いため、問題が起きた場合、責任の所在・原因の究明は行いにくいでしょう。
メンバー間のトラブルを防ぎ、人間関係の修復や、居心地のよいチームにすることが得意なタイプです。
強制型は、圧力や命令でメンバーに強制させるタイプです。決定権はリーダーのみにあり、リーダーの指揮・命令は絶対とみなされます。
非常事態や緊急を要する場面では、強制型のリーダーシップが有効です。
たとえば、トラブルの早期解決に、リーダーの絶対的な命令が必要となる場合もあります。
また、有無を言わさずとにかく従わせることで、短期での目標達成にも効果が期待できます。
ただし、メンバーの意見が通ることは無いため、多用しすぎるとメンバーは自主性を失ってしまい、モチベーションを維持しにくくなるでしょう。
チームの破綻につながる可能性があるため、使いどきには一定のラインを持って置きましょう。
優秀なリーダーはコミュニケーションスキルが高いという共通点があります。
リーダーはチームを統率し、目標達成へと導かなければなりません。
そして、目標達成の重要課題としてメンバーとの人間関係が挙げられます。
関係構築には、コミュニケーションスキルが欠かせません。
普段からメンバーとコミュニケーションを図り、深い信頼関係を構築しているリーダーの元には、情報が集まりやすいでしょう。
また、トラブル時においては、迅速で正確な現状把握が必須です。
メンバーとコミュニケーションを図り、円満な人間関係が構築されていれば、ミスが起きても速やかにリーダーへ報告が上がるでしょう。
前述の通り、リーダーシップを発揮するためにはメンバーとの人間関係が重要です。
ここでは、よい関係を築く上で大切な4つのコミュニケーションスキルをご紹介します。
話を聞くスキルに長けているリーダーは、メンバーの話をしっかりと理解し寄り添うことで、メンバーの心を開かせられるでしょう。
そうすることで、メンバーと信頼関係を築けモチベーションを高められます。
話を聞くスキルで重要なポイントは、ただ単に聞くのではなく、相槌や表情、反応などもうまく使うことです。
相手を肯定していることが分かりやすく伝わると、より効果的でしょう。
褒めるスキルが高いリーダーはメンバーから重宝されるでしょう。
努力・能力・アイデアなどを公正に評価すると、メンバーのモチベーション向上につながります。
また「褒める」とは、「メンバーを認めている・いつも見ている」というアピールにもなります。そのため、円滑な人間関係を構築し、メンバーの才能を伸ばすためにも、必要なスキルといえます。
リーダーには、メンバーの意見を聞き、まとめ上げるスキルが重要です。
目標達成には、チームが一丸となって課題に取り組まなくてはなりません。
普段からメンバーとコミュニケーションを密に取り、協力し合える環境作りをするために、まとめるスキルが重要です。
ただし、メンバー同士で意見が対立した状況をまとめることは容易ではないでしょう。
また、人間関係の摩擦をなくすことも、チームの人数が多ければ多いほど至難の業といえます。
日々のコミュニケーションで信頼関係を築き、メンバーのやる気を引き出すことは、目標達成のために必要不可欠です。
モチベーションが低いメンバーは、何かに不満を感じている可能性があります。
それには、チームの人間関係や待遇面、ゴールの見えない課題など、さまざまな要因が考えられます。
ただし、本人のことは本人にしか分かりません。普段からコミュニケーションの一貫として、メンバーの声に耳をしっかりと傾け、対処することが解決の糸口です。
前述の通り、メンバーと信頼関係を築けていれば、心の内を明かしてもらえて、やる気を引き出す糸口を掴めるでしょう。
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