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2023.01.16
ディスカッションとは討論や議論を表す言葉です。就職活動で耳にした方も多いのではないでしょうか。
ビジネスにおいてディスカッションは、問題解決やアイデア創出、相互理解に活用されています。
この記事では、ディスカッションの目的や実際の進め方、効果的なディスカッションにするためのポイントについて解説します。
ビジネスシーンでは多くの会議でディスカッションが行われています。
限られた時間で成果を上げるには、ディスカッションを行う目的について理解しておきましょう。
ディスカッションをする目的のひとつとして、問題の発見が挙げられます。
ビジネスにおける問題を発見することで、原因の分析・解決策の実行を行えるでしょう。
そのため、何が問題なのかを発見することは重要です。
具体的には、目標に対して問題がないかを多角的な視点から検証します。
現在抱えている問題を解決するために、ディスカッションが行われます。
問題を炙りだしたら、具体的な解決策を策定・実行することで、問題を解決できるでしょう。
トラブルが起きたときや業務上の改善が必要なときに、参加メンバーで意見を出し合い、よりよい解決案や改善案を決定します。
問題解決におけるディスカッションのポイントは、少ない労力で効果が出やすいかです。
アイデア創出の際、ディスカッションが行われます。
参加メンバーがお互いの意見を発展させながらディスカッションすることで、新しいアイデアの創出が可能です。
たとえば、新規事業のプランニングや新商品の開発時など、既存の発想にとらわれない意見からヒットを生み出せる可能性があります。
参加メンバーの振り分け方は、ディスカッションを行うときに、テーマに対してどのように進めるかによって異なります。
ここでは、ディスカッションにおける代表的な2種類の形式を紹介します。
グループディスカッションはテーマに対する結論を出すために行います。
参加メンバーを数人ごとのグループに振り分け、テーマについて話し合いを行って結論を出します。
各人のテーマにおける受け取り方・意見の出し方・振る舞い方が顕著に出るため、企業の選考でも採用されている形式です。
パネルディスカッションとは、公開イベントでよく用いられるディスカッション形式です。
テーマを掘り下げたり、知識を深めて問題解決方法を探ったりする点で有効です。
たとえば、パネルディスカッションにおいては以下のようなパネラー(※)が起用されます。
話し合いはパネラーが中心で行われます。ときには、質疑応答の時間を取ることもあります。
(※)パネラーという言葉は和製英語で、正しくはパネリストです。
ディスカッションと似ているものにディベートとブレインストーミングがあります。
参加メンバーで話し合う点では共通していますが、意見の出し方が目的によって異なります。
ここでは、ディスカッション・ディベート・ブレインストーミングそれぞれの違いを解説しましょう。
ディスカッションは、テーマに対して参加メンバーが討論することで、最適な答えを導き出すために行います。
それぞれが意見や情報を出して、参加メンバーの総意としてまとめます。
ディスカッションは、対立する意見の勝敗を決めるのではなく、対立から発展させて答え・結論を出すために行うことが目的です。
具体的には、参加メンバーの意見をまとめるときに行われます。
ディベートは、テーマに対して肯定・否定それぞれの立場で論争し、勝敗を決めるという目的で行われます。
話し合うことでより良い答えを導き出すディスカッションとは違い、勝敗を決める点がディベートの特徴です。
具体的には、対立した意見を持つメンバーが互いに意見をぶつけ合い、相手を論破することがよしとされます。
また、勝敗の判断は当事者ではなく、審判や観客などの第三者から見て「どちらの主張に説得力があるか」で評価します。
ブレインストーミングは、テーマに対して数多くの意見やアイデアを集めたいときに行います。
意見やアイデアについて話し合い、結論を導き出すディスカッションと違い、ブレインストーミングは新しいアイデアやひらめきを得るために行うことが特徴です。
出された意見に対しての批判・否定を禁止することで、参加メンバーの自由な発言を促し、新しいアイデアを生み出すことが目的とされます。
ディスカッションを円滑に進めるために、どのような流れで行われるのかを理解しておきましょう。
ここでは、ディスカッションの進め方について説明します。
ディスカッションを行うためには、「何についてディスカッションするか」というテーマを決めます。
実際に起こっている問題を分かりやすい言葉で表現します。
参加メンバー全員がディスカッションのテーマを理解できるようにテーマを設定しましょう。
分かりやすいテーマを設定すれば、よりよい答えを導き出すという目的が明確になります。
司会やかじ取り役であるファシリテーターを決めて、ディスカッションを進行します。
ファシリテーターは、ディスカッションの内容がテーマから逸れそうなときに修正したり、意見が少ないときに発言を促したりするなどをして、ディスカッションを進めて行きます。
テーマに対して、参加メンバーはアイデアを積極的に出すよう努めます。
参加メンバーが複数いるため、同じ物事に対して別角度からの意見を聞けるでしょう。
他のメンバーが出した意見に対する反論で終わらせず、自分なりの意見を出すようにしましょう。
違った意見やアイデアをすり合わせて、よりよい答えを導き出せるように進めます。
ディスカッションの終了までに、参加メンバーから出た意見やアイデアをまとめて、結論を出します。
具体的には、意見の相違や利害関係などを調整して、参加メンバー全員が納得できる落とし所を探り、ディスカッションの結論とします。
決められた時間でディスカッションを行い、活発な意見交換でより良い答えや結果を導き出せれば、ディスカッションは成功です。
効率良くディスカッションを行うには、いくつかのポイントがあります。
ディスカッションを成功させるには、参加メンバー全員にテーマと目的を共有しましょう。
ディスカッションの発言内容は、テーマや目的によって変わるためです。
テーマ・目的を事前に共有しておけば、参加メンバーそれぞれが意見を事前に考えられるため、以下のメリットがあります。
ディスカッションを成功させるには、参加メンバーの役割分担やファシリテーターを決めましょう。ディスカッションの役割には、以下のようなものがあります。
なお、たとえ役割分担があっても、参加メンバーとして積極的に発言することが重要なポイントです。
たとえば、少人数のディスカッションではファシリテーターが司会・タイムキーパーを兼務することがあります。
ディスカッションを成功させるには、時間配分を共有することが重要です。
開始時間や終了時間、ディスカッションのテーマが盛り込まれたレジュメを作成することがおすすめです。
参加メンバーへ事前に配布しておきましょう。
<1時間で行うディスカッションのタイムテーブル例>
① | テーマと目的を共有する時間 | 5分 |
---|---|---|
② | 意見交換を行う時間 | 35分 |
③ | 意見をまとめる時間 | 15分 |
④ | まとめを確認・共有する時間 | 5分 |
まとめたことに対し、誰がいつまでに何を行うかという具体的なアクションを共有します。
「ディスカッションでテーマに対する結論をまとめただけで終わり」という、机上の空論になることを防ぎましょう。
活発な意見交換の直後は参加メンバー全員が会議の内容を共有しているため、積極的な行動を期待できます。
決定したことは議事録に記録を取り、逐一アクションプランを確認できるようにしておくことがおすすめです。
ビジネスの現場では、問題解決やアイデア創出のため、ディスカッションが日常的に行われています。
また、コミュニケーション能力は、資格を学習・取得することで実力を確認・証明できます。
以下のような方には、弊社が提供するコミュニケーション検定をおすすめします。
ディスカッションには、相手の話を聞き、自分の意見を伝え、参加メンバーが納得する答えを導き出すコミュニケーション能力が欠かせません。
コミュニケーション検定では、コミュニケーションに自信がない方も、ビジネスシーンを想定した事例について学習することで、能力を向上できます。
ご興味がある方は、コミュニケーション検定の詳細をぜひご覧ください。
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