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2023.02.22

日本語は難しい?難しいといわれる理由や正しく伝えるためのポイントなど解説

「日本語は難しい言語だ」と聞いたことがある人もいるでしょう。
日本語は外国人だけでなく、日本人にとっても正しく使うことが難しい言語です。
この記事では、日本語が難しいといわれる理由や、ビジネスで正しく意味を伝えるためのポイントについて紹介します。

目次

1.日本語は世界から見ても難しい言語

日本語を母国語としない外国人にとって、日本語は習得が難しい言語のひとつとされています。
なぜなら、日本語は言葉の意味や平仮名だけでなく、日本語の曖昧な表現方法、敬語の使用方法など、覚えることが多いためです。

特に、言葉の意味や敬語の使い方は、日本語が母国語であっても正しく理解していない人がいます。
日本語の正しい習得には、日本語が難しいと言われる理由を知り、分かりやすく話すポイントを知ることが大切です。

2.日本語が難しいといわれる理由4つ

日本語が難しいといわれる主な理由を4つ紹介します。難しい理由を事前に押さえておきましょう。

2-1.はっきりとした言葉で伝えない

日本は他国の文化と比べると、「言いたいことをはっきりと伝えないこと」がよいとされる文化です。
その場の空気を読みつつ会話をする、「阿吽の呼吸」が重視されます。
この文化は、言語の使用方法にもあらわれています。

具体的には、曖昧な表現を好み、細かいことや約束の取り決めなども明確に交わしません。
たとえば、別れの挨拶では「ではまた機会がありましたら」と次に会う約束を曖昧にします。
このような文化背景を配慮しつつ、正確に伝えるという矛盾に困難を極めるでしょう。

2-2.主語・目的語が省略されやすい

日本語は主語や目的語が省略されやすい言語です。
英語の場合、「主語+述語+目的語」というように、順序がはっきりしています。
そのため英語圏の人からすると、日本語は「誰の」「何の」話をしているのかについて、理解しづらい面があります。

たとえば、「今日は出かけるの?」と言葉にした場合も、「今日は(あなたは)出かけるの?」と主語が省略されているわけです。
日本語は文脈を読む言語です。意味合いを理解するには、前後の会話や文書の流れで主語や目的語を判断する必要があります。

2-3.敬語の使い分けが複雑

日本語は、敬語の使い分けが複雑だとされています。
敬語は、相手に対して敬意を示しながら話す言葉で、特に国内でのビジネスには必須です。
さらに、日本語の敬語には尊敬語・謙譲語・丁寧語があり、場面・相手の立場・動作の主体者によって使い分けなければなりません。

たとえば「来る」を意味する言葉も、いらっしゃる(尊敬語)、うかがう(謙譲語)、来ます(丁寧語)とさまざまです。

2-4.表現や言い回しが分かりにくい

日本語には、以下の通り表現や言い回しが分かりづらい表現があります。

  • 二重否定:「〜ないことはない」など否定を重ねるため、結局どちらなのかが分かりづらい表現です。
  • 受け身表現:「私に(あなたが)〜される」と動作をされる対象が省略されることがあります。
  • 複数の意味・反対の意味を持つ言葉:たとえば「すみません」という言葉には「謝罪・感謝・依頼」という3つの意味があり、文脈に応じて使い分ける必要があります。

3.正しく伝わらないためにトラブルが生じることもある

日本語は曖昧な表現をよしとする文化で使用される言語であるため、ビジネスでトラブルが生じることもあります。

特に、メールやチャットなどの非対面でコミュニケーションを取ると誤解が生じやすくなります。
なぜなら、日本では場の空気を読んで適切な言葉の使用方法を模索するため、顔を合わせていないと正しく意味が伝わりづらいためです。

たとえば、顧客との関係で認識のずれが生じてしまうと、ミスにつながり信頼関係を失う可能性があります。

4.【具体例】ニュアンスの難しい日本語

日本語はニュアンスが曖昧に使われやすい言語だと前述しました。
ここでは、日常的な場面や仕事において使われやすい、ニュアンスの難しい日本語を2つご紹介します。

4-1.「大丈夫です」|正反対の意味にもなりうる

「大丈夫です」は、必要・不必要や可能・不可能など、矛盾した意味を含む言葉です。
「大丈夫です」と口にしてもその場面や状況によって意味合いは変化します。

具体例は以下の通りです。

  • 「コンビニで箸をつけてもよいか」と聞かれて、頷きながらの「大丈夫です」は必要の意味
  • 「コンビニで袋をつけるかどうか」と聞かれて、首を振りながらの「大丈夫です」は不必要の意味
  • 「仕事を頼んでもよいか」と聞かれて、頷きながらの「大丈夫です」は可能の意味
  • 「これからごはんに行かないか」と誘われて、首を振りながらの「大丈夫です」は不可能の意味

できるだけ「大丈夫」という言葉は用いず、「要りません」「可能です」などというように、イエスノーをはっきりと言い換えて使用しましょう。

4-2.「善処します」|相手の期待を裏切る可能性がある

「善処します」は、肯定とも否定とも曖昧に取れる言葉です。
本来は、物事の状況に応じて適切に処理をするという意味です。
ただし、相手との衝突やトラブルを避けるため、曖昧な表現としてビジネスで多用されます。

「何とかやってみます」というニュアンスのほか、場合によっては「一旦保留します」というニュアンスが含まれることもあります。
ビジネスでは、「善処します」という言葉をその場しのぎで言うのではなく、相手の期待を考えて言葉を選びましょう。

5.正しく伝えるために気を付けたいポイント4つ

日本語で相手に正しく意味を伝えるために、気を付けたいポイントを4つ紹介します。

5-1.曖昧な表現はできる限り避ける

約束や取り決めなどの際は、どちらにも解釈できるような曖昧な表現は避け、明確な表現を心がけましょう。

ただし否定時は特に、明確な表現をすると言い方が強くなってしまう場合があります。
そのような状況では、「多忙につきまして」「提案していただきありがたいのですが」など、理由や感謝の言葉をクッションに入れましょう。

もちろん場合によっては、空気を読んであえて曖昧な言い回しをしたほうがよいこともあるため、状況に応じた判断が大切です。

5-2.5W1Hを意識して伝える

5W1Hを意識して伝えると、相手が理解しやすくなるでしょう。
5W1Hとは、の頭文字をとったものです。

  • いつ(When)
  • どこで(Where)
  • 誰が(Who)
  • 何を(What)
  • なぜ(Why)
  • どのように(How)

知人や家族など親しい関係では、主語や目的語を省略しても通じるため、むしろそれが自然です。
一方で、ビジネスでは「正確さ」が重要であるため、5W1Hを意識して伝えましょう。

また、口頭であれば物事を簡潔に、文書であれば1文は短くを心がけると5W1Hが伝わりやすくなります。

5-3.正しい敬語を身に付ける

尊敬語・謙譲語・丁寧語の違いや使い方を正確に学び、実践できるように努めましょう。
敬語の種類は、伝える相手の立場・動作の主体者によって異なります。

また、敬語を意識するあまりに、二重敬語になる可能性もあります。
たとえば、「来る」の尊敬語である「お越しになる」を「お越しになられる」としてしまうと二重敬語で過剰な表現になってしまいます。

5-4.分かりやすい表現や言い回しにする

二重否定や受け身を用いた表現を避けて、分かりやすい表現や言い回しを心がけましょう。

たとえば、以下のようにすると分かりやすい表現として伝わりやすくなります。

  • 二重否定:「〇〇以外は不要です」を「〇〇と〇〇が必要です」と肯定表現に置き換え
  • 受け身:「私にあなたが〇〇される」を「私があなたに〇〇する」と主体者を置き換え

また前述した「大丈夫です」「善処します」など、複数の意味を持つ言葉の使用を避け、意味が明確に伝わりやすい言葉へ言い換えましょう。

6.まとめ

日本語は、日本人でさえ正しく理解していない部分のある言語です。
特に、ビジネスの場では、普段の家族や友人との会話とは異なり、相手へ言葉の意味を明確に伝えることが大切です。
曖昧な表現をできるだけ避けて、5W1Hを意識しながら日本語を使用しましょう。

サーティファイではコミュニケーション検定を実施しています。
適切な日本語の使用方法を学びたい人、自分の日本語力を試したい人はぜひ受験をご検討ください。



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