ケア・コミュニケーション検定を活用されている団体の事例をご紹介します。
帯広コア専門学校
介護福祉科主任 畠山 晴美 様
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帯広コア専門学校
介護福祉科主任 畠山 晴美 様
帯広コア専門学校は、1986年、北海道十勝の帯広市から土地の誘致をうけ、公私協力の情報技術者の専門学校「帯広コンピュータ専門学校」として開校しました。その後、時代のニーズに合わせ、1999年介護福祉科を設置「帯広コンピュータ・福祉専門学校」と校名を変更し、2007年には「観光ホスピタリティ科」の設置とともに現在の「帯広コア専門学校に校名を変更しました。さらに、2009年には放送大学と連携し、ダブルスクールに取り組み、2012年「医療ビジネス科」、2017年「歯科衛生士科」設置し、6学科の総合専門学校となり、5学科が職業実践専門課程の認定を受けています。この度、介護福祉科の主任を務めておられる、畠山晴美様にお話を伺いました。
対人援助と生活支援を行う介護福祉士には、疾病や症状等に臨機応変に対応する能力が求められます。しかし、学生の経験や性格などでコミュニケーション能力の良し悪しが評価されることが多く、裏付けられる指標がありませんでした。そこで、「ケア・コミュニケーション」を取り入れ、理論と手法の基礎知識を学び、検定合格に向けて取り組むことで学生のモチベーションが向上しました。在学中の介護実習後にコミュニケーション技術の活用を振り返り、客観的に自身のコミュニケーションを評価しながら、相談援助に対する解決手法向上を目指しています。
介護福祉科1年生前期科目として実施しています。「対人関係とコミュニケーション」の授業を修了した後に、ケア・コミュニケーションの公式テキストを使用し、基本的知識の要点チェックを行っています。
また、事例がロールプレイ形式なので実践的に取り組めるところは、学生たちも手応えを感じながら学習しています。留学生もグループ単位の演習やクラス全員で事例を検討することができるので、演習を通しながら「日本語習得」にも役立っています。
学生達は、「自分のコミュケーションに自信がついた」「何気ない日常会話を意識して正しく表現できるようになった」「利用者の方と積極的に関わり会話が広がるようになった」と学習成果を実感している様子でした。
検定合格の結果だけではなく、不得意分野を仲間と見直しコミュニケーション傾向を話し合っていました。
コミュニケーション能力が数値化されるので、学生自身もコミュケーションを見直す機会になっています。また、介護実習に向かう学生は「利用者の方との関わり方」に不安を持っていることが多く感じます。その解決方法や指導にも役立ち介護ロボット、AI活用が広がる介護福祉業界ですので、より、介護福祉士が行うコミュニケーション技術の高度化が求められると思います。理論と知識を活用した実践的なスキルの習得になると考えます。
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