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サーティファイの活用事例紹介 サーティファイの資格検定試験を活用されている団体の事例をご紹介します。

Case-23

神戸電子専門学校
教育第1部 ゲームソフト分野 黒﨑 翔馬 様

神戸電子専門学校様は「創造力」「技術力」「実務力」を養うことをミッションに、1958年の創立以来、長い歴史の中で多くの情報系の専門性をもった人材を輩出しております。
今回はゲームソフト分野にてご指導に取り組まれている 黒﨑 翔馬 様にC言語プログラミング能力認定試験の活用に関するご意見と、学生のゲーム制作スキルを伸ばすための活動に対する考え方をお伺いしました。

C言語プログラミング能力認定試験をご活用いただいている背景をお聞かせください。

黒﨑様:以前より当校では、C言語プログラミング能力認定試験を活用し、学生のプログラミング理解度を数値化し捉えておりました。
C言語の領域を網羅的に指導しようと思ったとき、1年生の終わり頃に3級、2年生で2級…と学生の進捗と試験範囲とがうまくマッチングしている良問の多い試験であったのです。
ゲームソフト分野以外の情報系学科の学生も、この試験に合わせC言語の学習を進めております。

ありがとうございます。貴校でのプログラミング教育の根幹の部分にマッチしているのは、嬉しい限りです。

黒﨑様:実はそのような中で、「 ゲームソフト分野の学生には、他の学科の学生よりもっと制作に力を入れさせると同時に、プログラミング力の基礎固めをしたい」と次第に指導教員側が考えるようになりました。そこで、「1年生のクラス分けに試験の結果を使う」ことを決定しました。しっかりとC言語の基礎段階、つまり文法や構造が理解できているかを、1年生の早いうちから測定し、それから学生本人たちのレベルに適した制作指導や、ゲームプログラミングでも扱うC++の指導に展開していこう、と。

検定試験をクラス分けの判断材料にしているのですね!

黒﨑様:1年生は入学してから6週間で、2級の取得を目指した学習を行います。C言語プログラミング能力認定試験の2級は基本情報技術者試験の午後問題にも近しいレベル(参考:試験範囲https://www.sikaku.gr.jp/js/cp/exam/range/02/)ですが、6週間みっちりと指導を行うことで、モチベーションも維持しつつ理解度も高めることができます。
2019年度はこのカリキュラムを試してみて2回目の年でありましたが、試験を受験した結果は、2回とも約7割の学生が2級合格レベルに到達をしておりました。合格をした学生、残念ながら不合格であった学生、それぞれのプログラミング能力の傾向や特徴を洗い出すことにも検定は活用でき、レベル毎にクラス編成を考える一要素として情報を捉えております。
基礎学習を冒頭に仕込むことにより、夏の早い段階からゲーム制作の授業や、C++といった開発用の言語の学習をスタートすることができております。

学生さんの反応はいかがでしょうか?

黒﨑様:やっぱり、集中的に言語学習を行うので大変そうな様子は見せます。しかしながら、先に述べたように期間としては短くギュッとしておりますので、離脱はほとんどありません。これから自分達がゲーム制作を効果的に進める上で、必要な苦労だと捉えてくれているのかもしれません。
実際、例えばC言語のポインタの考え方や使い方については躓く人も多いですが、学生達はいざ制作に入ったときに、「試験で学んだアレか!」と知識と実践とを結びつけて、自らのスキルに落とし込むことが出来ているようです。
私たち教員の視点においても、学生達自身の視点においても、個々の能力や理解の段階を細かく見る指標の一つとして、検定試験は必要になると感じます。

最後に、今後検定試験を受験される方へのメッセージや、試験に期待することをお聞かせください。

黒﨑様:今の専門学校におけるゲーム制作の指導では、ゲームエンジンの使い方の指導に注力することや、疑似的もしくは簡易なゲーム制作に終始してしまうこともあるかと思います。本当はもっと時間の使い方や指導の流れを調整することで、ゲーム制作に費やす時間の確保に加え、学生がより深く「自分の作りたいもの」を考え向き合う「創作性を養う指導」が展開できることが、今回の検定活用から見えました。
学生の就職のことを考えれば、当然ながら活躍のフィールドは広げてあげたい。
そこで、ある意味ゲーム分野だけの知識に捕らわれず、本当の意味でコンテンツを作りだす「プログラミングスキル」を学生に身につけさせるのであれば、作品制作やコンテストの経験・受賞といった実技での実績のみではなく、それらを支える着実な知識としての検定試験合格の実績を、両方持ち合わせる人材を育成できるよう努めるべきだと思います。
C言語プログラミング能力認定試験がその目的に合致し続けるものであることを期待します。

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