『人工知能』とは、人間の知識をコンピューターの世界にて疑似的に再現し、人間が行う作業を実現させる研究分野であり、AIとも呼ばれています。
そして、『AI』の定義は実に様々で、『知能を持つメカ』、『人工的に作る新しい知能の世界』、『究極には、人間と区別がつかない人工的な知能』など数多くあります。
ここでは『知性を持ったプログラム』と定義しましょう。この『知性を持ったプログラム』は私たちの住むあらゆる場所に存在し、その生活を支えています。
例えば、人々はインターネットで調べものをする際、何かしらの検索エンジンを使っています。この検索エンジンには独自の『知性を持ったプログラム』が使われています。
検索エンジンに使われているプログラムは、インターネット上にある無数の情報を巡回し、そのサイトの特徴や傾向を学習および認識することで、独自の基準で表示するように組まれています。
また、人工知能が使われている一例として、マーケティング支援の株式会社『アクティブコア』が、2018年の5月30日に人工知能エンジン『ピタゴラス』を発表し、話題となりました。
この『ピタゴラス』は5つの要素から成り立ちます。売上や購入に成約と失注の予測を行う『Predict』。習得したデータから自動的に行動パターンや顧客の発見を行う『Discovery』。深層学習を活用してお薦めを行う『Recommend』。自然言語処理によって判断し、商材説明文の単語から、類似の商品をお薦めする『Natural Language』。画像認識機能を使ってテキストに頼らない推奨を表示・分析する『Image』。これらが互いに連携しあって、人の代わりにマーケティングを調査する『知性を持ったプログラム』として担います。この『ピタゴラス』は画期的なマーケティングAIとされ、多数の企業でその活躍が見込まれています。
この他にも、声で言葉を解析する『音声認識』や、お掃除ロボットの『ルンバ』といった『ロボット』など『知性を持ったプログラム』が活用され、私たちの快適な生活を支えています。
そして、私たちの生活をより豊かで便利にするため、『知性を持ったプログラム』は技術者達の手により日夜、改良と修正が行われ、更に精確で高度な『知性を持ったプログラム』として進化していきます。
かの有名な実業家であるビル・ゲイツ氏は、ロボット引いては『知性を持ったプログラム』に対してこの様な懸念を示しています。
『よくコントロールできれば、ロボットは人間に幸福をもたらせる。しかし、数年後、ロボットの知能は充分に発展すれば、必ず人間の心配事になる』
これは将来、『知性を持ったプログラム』が人間の生活を支えるために必要不可欠な存在であるとビル・ゲイツ氏は認識していますが、『知性を持ったプログラム』に対しての危惧もしているという事でもあります。
これから私たちの生活をより快適にさせるため、『知性を持ったプログラム』は人間の予想をはるかに超える力を身に付けていくと考えられます。ですが、同時に危険性が増し、人間の手には負えなくなるかもしれないという裏返しにもなるのです。もし手に負えなくなった場合、『知性を持ったプログラム』にどんな対策をするべきかということが、研究者たちの大きな課題となる事でしょう。
【参考ページ】
『アクティブコアがマーケティングのための独自人工知能エンジン「ピタゴラス」を開発』
https://webtan.impress.co.jp/n/2018/06/01/29441
『人工知能-ウィキペディア-』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E7%9F%A5%E8%83%BD
『人工知能-BizHint-』
https://bizhint.jp/keyword/12876
『自動運転車で歩行者死亡事故 ウーバー車両 米アリゾナ州 NEWS JAPAN』
http://www.bbc.com/japanese/43467055