近年、オウンドメディアが注目を集めています。今回のコラムでは、オウンドメディアの特徴や事例について取り上げたいと思います。
ネットマーケティング検定でも頻出の話題なので、用語の定義を含め、しっかり理解しましょう。
インターネット上のメディアなどを以下の3つに分類して捉える考え方をトリプルメディアといいます。
・オウンドメディア=自社で保有するメディア。具体的には自社サイト、ブログ、店舗など。
・ペイドメディア=企業が費用を支払い、広告を出す従来型のメディア。
・アーンドメディア=SNSなどのように顧客と双方向で情報発信をし、信用や評判を得るメディア。
従来はペイドメディアが一般的でしたが、現在ではSNSの台頭により、オウンドメディアやアーンドメディアを組み合わせながら使いこなすことが重要といわれています。
オウンドメディアは自社で運用するため、「広告費の削減」、「情報の管理が可能」、「長期継続が可能」といったメリットがあります。また、質の高いコンテンツを作成することによって、ユーザーの信用を得ることができ、その結果、ブランディングが可能になったり、顧客ロイヤリティが高められたりするといったメリットもあります。
オウンドメディアの事例を見ていきましょう。
1.WORKSIGHT(https://www.worksight.jp/)
WORKSIGHTは、コクヨ株式会社が運用するメディアです。コクヨ株式会社といえば、「コクヨのヨコク」というCMでも知られ、ステーショナリー事業やファニチャー事業で有名です。また、オフィス家具や、オフィス空間そのものの提案にも定評があります。WORKSIGHTは働く環境を考える企業キーパーソンに向けた、ワークスタイル戦略情報メディアで、「働く空間」についてのブランディングを確立しています。
ちなみに、WORKSIGHTはMAGAZIN版も年2回のペースで発行されています。
2.くらしの良品研究所(https://www.muji.net/lab/)
くらしの良品研究所は、「無印良品」で有名な株式会社良品計画が運営する暮らし情報サイトです。
内容は、レシピや収納などの日々の暮らしにまつわるものや、豆知識的な読み物が中心となっていますが、さりげなく自社の商品の紹介ページも混ぜ込んでおり、自社製品のPRについて参考になるサイトといえます。
オウンドメディアは、従来の広告と異なり、ユーザーに対して強制的に視聴させるなどの煩わしさがなく、ユーザーにとって有益な情報を提供することができるといった特徴があります。今後は、ユーザー自身が情報を取捨選択するマーケティングが主流になっていくと予想する専門家もおり、ネットマーケティングにおいても重要度が増しているメディアです。
【参考ページ】
ネットマーケティング検定 公式テキスト第3版
3-2 インターネットマーケティングを進める上でのポイント
今さら聞けないオウンドメディアの意味とは?
https://innova-jp.com/owned-media-meaning/
オウンドメディア成功事例10選!【長く生き続けるための考え方】
https://service.plan-b.co.jp/blog/seo/15219/