本日のテーマは、Webサイトのドメインに「www」がある場合とない場合とで、SEOに影響はあるのかどうかです。
まず始めに、URLの構成についておさらいしましょう。
http://www.example.co.jp/blog/201103.htmlというURLを例にとってご説明します。
httpの部分はスキーム名と呼ばれ、暗号化されていない普通のWWW用通信を行うことを示します。(暗号化されている場合はhttpではなくhttpsと表示されます。)
www.example.co.jpの部分はホスト名といい、通信先の「Webサーバー」を示す名前です。近年では、Webサイトごとに個別のホスト名を持つことが多くなっています。
blog/201103.htmlの部分はパス名といい、Webサーバー内にある各Webページを区別する名前です。サーバーに置かれているファイル名を示す場合もあれば、サーバーで動作するプログラムを指定している場合もあります。また、同一のホスト内に複数のサイトを構築する場合は、パス名によりサイトを区別します。
前置きが長くなりましたが、wwwの有無でSEOに有利になったり不利になったりということはありません。最も重要なのは、サイト内でwwwのありなしを統一することです。というのも、検索エンジンは「wwwあり」と「wwwなし」のドメインをそれぞれ別のサイトとして認識します。もし同じWebサイトでwwwありとなしのドメインがどちらも存在するとなれば、被リンクが分散してしまったり、検索エンジンに重複コンテンツとみなされてしまう恐れがあります。wwwの統一方法としては.htaccessファイルへの記述や、サーチコンソールの利用などがあります。ちなみに、ご自身のサイトがwwwのありなしどちらでインデックスされているか知りたいときは、Googleの検索ボックスに「site:wwwなしのドメイン」と検索してみてください。すると、検索結果にwwwありかなしかが表示されます。
ここで、各企業のURLを見てみましょう。
「wwwあり」は、Google(https://www.google.com/)、ソフトバンクグループ株式会社(https://www.softbank.jp/)、任天堂株式会社(https://www.nintendo.co.jp/)、日本航空株式会社(https://www.jal.com/ja/)のように、コーポレイトサイトが多い印象です。誰が見てもWebサイトのURLだと分かりやすい点や、しっかりした印象を与えられる点がメリットとして挙げられます。
「wwwなし」は、星野リゾート バンタカフェ(https://banta-cafe.com/)やサイボウスOffice(https://office.cybozu.co.jp/)のようにサービスサイトが多い印象です。メリットは、ドメインが簡潔でユーザーに覚えてもらいやすい点や、スマホなど、PC以外のデバイスを使用するときに入力しやすい点が挙げられます。
【参考ページ】
エムタメ!「wwwあり」と「wwwなし」って結局どっちがいいの?
https://mtame.jp/column/www/