今回のコラムでは、各端末の保有状況や、世代間のインターネット利用状況について、最新のデータをピックアップしました。細かい数値が多くなりますが、特徴をしっかりとらえてインターネットマーケティングに役立てましょう。
●主な情報通信機器の世帯保有状況
ここで特に注目すべきは、パソコンとスマートフォンの保有率です。
まず、2017年にスマートフォンの保有率がはじめてパソコンを上回りました。そして、2019年にはパソコンの保有率が初めて7割を切っています。個人でのインターネット利用率については、スマートフォンが63.3%であるのに対し、パソコンは50.4%というデータもあり、パソコンの保有率低下が強調されることが多いですが、ビジネスパーソンをはじめ、いまだに多くのユーザーに支持されているデバイスであるということは変わりません。
また、小学校でもプログラミング教育が必須化され、教育の観点からもパソコンを使った授業が見直されつつあるため、今後もパソコン、スマートフォン、タブレットなどを複数所持し、利用シーンごとに各デバイスを使い分けていく傾向が続くと予想されます。
特に、以下の作業を行う際はパソコンを使用するのが一般的です。
・プログラミングやコーディングを行うとき
・Illustrator、Photoshop、Word、Excelなどのソフトを用いて細かい作業を行うとき
・ビジネスでSkypeやZoomを用いて会議を行うとき
・メールで長い文章を書くとき
・容量の大きいデータをやり取りするとき
●世代間のインターネット利用状況
続いて、世代間のインターネット利用状況を見ていきましょう。
まず特徴として、2019年における個人の年齢階層別インターネット利用率は、13歳~69歳までの各階層で9割を超えていることがあげられます。また2018年と比較したときに、各世代ともに利用率が上昇しており、今後もこの傾向は続くと予想されます。
●インターネットの利用目的
インターネットの利用目的については、電子メールの送受信が最も多いといった特徴があります。
また、「動画投稿・共有サイトの利用」や「オンラインゲームの利用」では、各年齢階層の差が大きくなっています。「動画投稿・共有サイトの利用」や「ソーシャルネットワーキングサービスの利用」については、今後各世代共に増加していくことが予想されます。
【参考ページ】
総務省 令和2年版情報通信白書(PDF版)
第5章 第2節 ICTサービスの利用動向
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r02/pdf/n5200000.pdf