近年、モバイルユーザーが大幅増加したことを受け、Googleは、モバイルファーストインデックス(MFI)への移行を発表しました。モバイルファーストインデックス(MFI)とは、モバイル用のサイトを優先的にクロール、インデックスし、評価していくGoogleの仕組みのことです。
実際に日本でも、端末別のインターネット利用率は、「スマートフォン」(68.3%)が「パソコン」(50.4%)を17.9ポイント上回っているという調査があります(総務省 令和3年版情報通信白書 第4章 第2節 ICT サービスの利用動向 「インターネットの利用状況 ア インターネット利用率(個人)」参照)。
この調査結果からもわかるように、モバイル端末でのインターネット利用率は相当高く、モバイル利用者の利便を意識することは、SEO対策の観点からも無視できないトピックスです。
SEOの評価対象がPCからモバイルに移行したことにより、モバイルファーストインデックス(MFI)の影響を受けるのは、モバイル対応していないサイトや、PC用のサイトとモバイル用のサイトとで、コンテンツの内容やマークアップに大きくギャップがあるサイトであるといわれています。
・自社サイトがモバイルファーストインデックス(MFI)に移行しているかどうかを確認する方法4選
Google Search Console(グーグル サーチ コンソール)でチェックすることができます。
①URL検査→カバレッジ内の「ユーザーエージェント」を確認する。
②インデックス→カバレッジ→メインクローラーが「モバイル」になっている。
③拡張→各メニュー→ソースが「モバイルクローラー」になっている。
④設定→概要のインデックスクローラーが「モバイル用Googlebot」になっている。
・モバイルファーストインデックス(MFI)に対応する方法
① アノテーションの設定を行なう
アノテーションとは、別々のURLで生成されたコンテンツを同一のものであるとクローラーに伝えるためのものです。PC用のサイトとモバイル用のサイトをそれぞれ別のURLで運用している場合は、それらのサイトが同一コンテンツであることをクローラーに伝えるための設定が必要になります。
② PC用のサイトとモバイル用のサイトのコンテンツを統一させる
クロール、インデックスの評価が、PC用のサイトからモバイル用のサイトに移ったことにより、PC用のサイトとモバイル用のサイトとでコンテンツの内容にダイレクトに差がある場合は、モバイルファーストインデックス(MFI)の影響を大きく受けることになります。もしPC用のサイトとモバイル用のサイトで、コンテンツ内容や量に差がある場合は、どちらかに統一していくと良いでしょう。
③ 新規でサイトを制作・運用する場合はレスポンシブデザイン対応のサイトを制作する
今後、新規でサイトを制作する場合は、レスポンシブデザインを取り入れるようにしましょう。レスポンシブデザインに対応したサイトは、ユーザーが閲覧するデバイスの画面サイズによってページレイアウトが調整されるため、PC用のサイトとモバイル用のサイトの両方を管理する必要がなくなります。
このように、モバイルファーストインデックス(MFI)に対応することは、自社サイトのモバイル対応を見直す機会にもなります。検索結果が思ったように向上しない場合や、モバイルからの流入が十分ではないと感じている場合など、自社サイトのモバイル対応を見直してみると良いでしょう。
【参考ページ】
総務省 『令和3年版情報通信白書(PDF版)』
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/pdf/index.html
プロモニスタ『モバイルファーストインデックス(MFI)がSEOに及ぼす影響とは?』
https://www.willgate.co.jp/promonista/mobile-first-indexing/
PLAN-B 『モバイルファーストインデックス(MFI)とは?(2021年4月更新版)|対策・最新情報をチェック』
https://service.plan-b.co.jp/blog/seo/7075/