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公式テキスト著者コラム

2022/08/23第53回 アドフラウドとは

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今回のコラムでは、アドフラウドについて取り上げます。アドフラウドとは、主にデジタル広告における「広告詐欺」のことで、広告掲載料を不正に得るなどの詐欺的な不正行為のことを指します。アドフラウドの被害は近年特に問題視されており、国内の場合、デジタル広告を運用している企業は、広告予算のうち平均20%はアドフラウド被害に遭っていると言われています。



■ アドフラウドが広告主に与える被害
① 成果につながらない広告費の支払い
多くのデジタル広告はPPC広告(クリック毎課金)を採用しており、クリックが水増しされると、無駄な広告費が発生することになります。
② ブランドイメージ毀損リスク
アドフラウドの標的になると不適切なWebサイトに広告が表示されるなど、ブランドイメージを損なうリスクがあります。
③ データの分析が困難になる
アドフラウドで水増しされたデータを放置すると、実際のデータと判別ができなくなり、正確なデータ分析が困難になります。



■アドフラウドの主な種類
①ボット
自動化プログラムを利用し、インプレッションやクリックを偽装・水増しする手法です。
②クリックスパム
クリックスパムとは、ユーザーの自覚や同意、意図なしに広告のクリックをユーザーに代わり大量に実行するアドフラウドです。
③インストールハイジャック
インストールハイジャックとは、マルウェアを使用して不正なクリックログを、インストールプロセス中に送信するといったものです。
④隠し広告
隠し広告は、Webページの見えにくい部分・見えない部分に広告を挟み込んで表示させるアドフラウドです。



■アドフラウド対策
アドフラウドを完全に防止するのは難しいですが、解析・モニタリングを行うことでアドフラウドの被害を検知することが可能です。
定期的に不正なユーザーや出稿先サイトを検知し、非許可リスト化するなどの対策を行うと良いでしょう。
また、対策用のサービス・ツールやシステムも多くあります。アドフラウドの被害額と導入コストなどを比較し、必要に応じて導入を検討しても良いでしょう。




アドフラウドの被害は年々増加していくと想定されます。どのようなリスクがあるかを理解し、適切な対策を講じましょう。

【参考ページ】

ホームページとネットマーケティング「Web担当者Forum」『アドフラウド とは 意味/解説/説明 【ad fraud】』
https://webtan.impress.co.jp/g/アドフラウド


HubSpot『アドフラウドとは?種類の解説&企業ができる不正広告対策は』
https://blog.hubspot.jp/cyber-security-ad-fraud


WEB集客ラボbyGMO『アドフラウドとは?広告詐欺が引き起こすデメリットと対策』
https://gmotech.jp/semlabo/affiliate/blog/adfraud_measures/


SPIDER AF『日本のアドフラウド被害状況|Webもアプリも被害(額)増加&巧妙化』
https://jp.spideraf.com/media/articles/affected-by-adfraud-in-japan


Adjust『クリックスパム | Click Spam』
https://www.adjust.com/ja/glossary/click-spam/


SPIDER AF『時間で見るインストール・ハイジャック [Install hijack]』
https://jp.spideraf.com/media/articles/install-hijack

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