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リレーコラム

小森茂

コラム執筆者:小森茂

コミュニケーション能力認定委員会 委員
青山学院大学教育人間科学部 教授
元 文部省初等中等教育局小学校課教科調査官
日本国語教育学会 常任理事・日本言語技術学会 常任理事
小学校国語(東京書籍)代表編集

主な著書

これからを生きる若者の皆さんに気をつけてほしい日本語

これからを生きる若者の皆さん(筆者は、還暦過ぎの高齢者です。)、あなたは、「5つの言語意識」をしっかり自覚・運用できていますか。それは、筆者が重視する①相手意識、②目的意識、③場面・状況意識、④表現・理解の方法意識、⑤評価意識です。例えば相手や目的、場面・状況等に拠って、一人称は、「私」「僕」「俺」「おいら」「わい」「わらわ」「おいどん」「拙者」「手前」「麻呂」「朕」等、様々に使用されます。

しかし、この世の中、上司に対して会議の場面で「僕」は使えますか。否(ダメ)でしょう。何故なら「広辞苑」では、「今はおもに成人前の男性が同等以下の相手に使う。」と説明されています。やはり「僕」は「ぼくちゃん」言葉で、会議等では無理があります。「わたし」より「わたくし」ですね。この「5つの言語意識」は、自分と相手とのコミュニケーション=伝え合う力には必要不可欠の言語意識ですね。言葉の力は「人間=じんかん」で生きるものです。

さて、就活中(婚活中でも良し)の若者の皆さん!どちらが正しい(辞書的に)日本語ですか? 
 「本心ではない上辺だけの巧みな言葉」を
 (a)口先三寸・・56.7%/(b)舌先三寸・・23.3%
「快く承諾すること」を
 (a)一つ返事・・46.4%/(b)二つ返事・・42.9%

これは、平成23年度「国語に関する世論調査」の結果の一部です。全国16歳以上の男女が選んだ上位の%です。正解は、下線部の(b)です。本来の使い方は少数派になっています。

さあさあ、これからを生きる若者の皆さん、どうしますか。因みに同調査では、自分の言葉の使い方について、「気を使っている(計)は8割弱で、3回の同調査の中では最も高いという結果です。

もしも、「自信がない、不安です。」(自信があっても)であれば、この「コミュニケーション検定」の扉を叩・敲(たたく)くも良し、
http://www.sikaku.gr.jp」をクリックするも良し。

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