明日の成功をイメージし、今日の内に準備せよ
成功するべくして成功する
成功した営業マンの多くは事前の準備と努力の積み重ねの上に成り立っていることを知って欲しいのです。彼等は「売れるべく考え、そして準備したから売れた」のです
そして、それらの事前準備とは決して大げさなことでは無く平素の意思と行動の積み重ねのことなのです。
毎日の30分の努力は1年で182時間になります。24時間の日数で言えば、7.5日ですが、実働的時間で計算すれば1ヵ月に近い差を生む可能性があります。年間に1ヵ月に近い差は営業成績に大きく影響することは間違いありません。
事前の30分が大きな差を生む!
楽しいアフターファイブで夜更かしすれば「とにかくギリギリまで眠っていたい」のが人情です。目覚まし時計のベルの音で渋々起きて、飯も食わずに泡を食って、支度もそこそこに家を飛び出す。やっとの思いで電車に飛び乗る。そして一息ついて、電車の窓を見れば、そこのガラスに映ったのは寝癖の付いた髪の毛と冴えない顔。これじゃまともな営業なんて、はなから無理というものです。 最初から勝てない状況でどんなに頑張っても甲斐はありません。
Aさんは朝寝坊のクセがあります。人付き合いも悪くなく、アフターファイブで夜更かしも少なくありません。しかし、不思議な事に、Aさんは、その割には遅刻も無く、身だしなみもバッチリで社内でも得意先でも実に評判が良いのです。
Aさんに言わせると、ギリギリまで寝るためには前日の準備が欠かせないと言います。帰宅がどんなに遅くなっても風呂に入る前に15分をかけて明日の準備をするそうです。
準備は明日のスーツを選ぶことから始まり、スーツを決め、ワイシャツ、ネクタイ、靴下、ハンカチをコーディネートして所定の場所に置く、これで気分が変わります。そして明日の資料にざっと目を通し、それから風呂に入り、湯船にゆっくりと身をひたし、明日の得意先との交渉をイメージしていく、そこに商談成功のイメージが見えてくると言います。 風呂場で気づいたことがあれば改めて支度に加えるのだそうです。そして準備万端の後の眠りは実にスムーズで深いと言います。
翌日は15分だけ早く起きるようにしています。その15分で身だしなみを整え、それから、鏡に向かって目を閉じ、一番好きな物事をイメージします。イメージができたら目を開けます、そこには笑顔と自信に満ちて溌剌とした自分が映っています。その鏡の自分に向って「がんばろう」と声をかける。すると鏡が「がんばろう」と声をかけてくれます。
自分が自分に元気をくれているのです。
そして、家を出る。朝の風が心地良い、駅までやや大股で早足です。実に颯爽としている。Aさんはこの段階で既に今日の成功の半分を手にしているのです。
好感を持たれること!そこからしか営業は始まらない
Aさんのことについて、見た目ばかりのことで、中身についてはどうなんだと言う意見があるかも知れません。しかし、営業は説得力であると考えた時、見た目の印象の占める割合は決して少なくありません。同じ内容の説明であっても好感がある人が言うのと嫌な印象を与える人が話すのではまるで効果は違います。人は話しを聞くとき、話しそのもの以上に話し手のイメージを聞いている場合が多いのです。
外見なんかどうだって中身さえあればと思うかも知れませんが「ボロは着てても心は錦」というのは達人の話しであって、我々ごく普通の人間は「錦を身にまとうことで、その気になり、その気が、相手をしてその気、すなわち買う気にさせる」のです。要するに外見が内面を充実させ、その内面がより高い外見を実現するという効果があるのです。してみれば外見から始めるのは決して悪くはないのです。
前日の15分、当日の15分で合計30分にしか過ぎないがこの30分が1年、2年そして3年と大きな差になってくることは間違いありません。
そして、それは前日の夜につくられる!