実践プログラミング検定

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実践プログラミング技術者試験

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Case-2 中央情報大学校 様

中央情報大学校
教務部 内池 雄 様
    中澤 悠太 様
    内山 直人 様

中央情報大学校は、群馬県を中心に専門学校教育から公的資格教育及び社会人・企業人対応の研修・経営コンサルティング機関を設置する中央カレッジグループが運営する、情報技術とデザインが融合した新しい分野の専門学校です。高度な専門性と豊かな人間性を育むことを教育目標に掲げ、社会に対応できる柔軟な姿勢を持ち、ICTとデザインの発想を用いて様々な課題解決できる人材を育成しています。
今回はプログラミング演習や開発等の授業を担当する内池 雄 先生、中澤 悠太 先生、内山 直人 先生に「実践プログラミング技術者試験」を導入いただいた背景と効果をお伺いしました。

検定のご活用をいただいており誠にありがとうございます。ご受験の背景をお聞かせください。

内池様:
今までのプログラミングに関する検定試験では、ソースコードの穴埋め形式といった内容の試験問題が多くありました。論理的思考力を測ることができる点では良いのですが、実際に手を動かしてコーディングするといった技術力を測る検定試験はありませんでした。
問題が「解ける」ことと、プログラムを「作ることができる」能力とは大きな違いがあります。
学生が企業に入社した後でも、「解ける」力だけでなく、「作ることができる」力も必要になるため、その技術力を測定する実践プログラミング技術者試験を活用しました。

「作ることができる」力への注目ですが、実際に授業をされる中で思うことはいかがですか?

内池様:
やはり「手を動かす」ことと、「アウトプットする」時間が授業中にないと、学習者のスキル定着が見込めません。
例えば、Java言語の学習に関して、基本構造を学ぶのは当校では選択授業のうちのひとつに含まれております。週に2コマ×90分の授業にて、変数から始まり、配列、if・for構文など基礎的な文法理解をします。はじめはテキストでサンプルプログラムを読む学習を繰り返し、ある程度理解が定着したら、その後オンライン学習サイトを活用し、動画教材を見ながら演習問題を繰り返し解きます。
またTechFULのコーディングバトルも取組むことで、授業での教員の解説と、動画での自己学習と、実機でのコーディング学習と三位一体となった学びを展開しております。指導する中で、ある程度能力が高まった学生は、基本構文からクラス、メソッドの学習に力を入れ、より短く簡潔なソースコードを書くことができるようにスキルの発展も意識した指導をしています。

中澤様:
Pythonも同様ですね。文法や基本構文を理解したあとには、TechFULをはじめアウトプットする場面を用意することを意識しています。

内山様:
C言語では私のオリジナルの問題も学生に提供し、オンライン学習サイトでコーディングすることなど、数多くの問題に触れさせています。

実践を意識した学びが展開されていますね。アウトプットまでの道筋が確立されているように感じます。

内池様:
その通りです。特に、多数の学生に同時に指導をするにあたって、学生のレベルを適正に捉え、学びを提供することを意識しております。TechFULをはじめ各種のプログラミング学習サービスを、学生のレベルごとに使い分けて活用しています。
例えば、初学者向けには動画教材や問題を使用し、動画視聴後にハンズオンでソースコードを書く練習をさせます。書き方を理解した中級レベルの学生には就職を見据え、TechFULのコーディングバトルで月一回の腕試しや、数学系の演習問題に取組みをすすめます。上級レベルに到達した学生には競技プログラミングサイトを活用し、世界の上位層の作成した様々なソースコードに触れさせ、思考や書き方など吸収させています。当校では、各プラットフォームの良いところが相乗効果を生むように、学習に組み込んで活用しております。

検定を導入してみて、ご率直にいかがでしょうか。

中澤様:
試験前には、ペーパー形式のテストに比べ、実際に手を動かしてコーディングする試験内容に不安を感じる学生も見られました。しかし、実践プログラミング技術者試験が終わった後には、どこまで解答したか、どのようなコードを記述したかについて学生らが互いに自発的に話し合っており、向上心を刺激できたように感じました。クラス全体が試験に前向きに取り組む傾向を見せ、クラス運営がしやすくなったと思います。

内山様:
一からプログラミングをする試験内容に、難しいという学生もおりましたが、その反面、難しさが楽しさに繋がっているようです。特に、「一から物を作ることができる」楽しさは、当試験を通じて感じ得ることができた様子です。実際に、当試験に刺激され、学生はプログラムを組む機会も増えているので、例えば今後は、試験問題を解く中で思うようなプログラムの実行結果が得られなかったときに、「なぜ実行できなかったのか」を学習者自身が把握することができる仕組みやフォローなども拡充されると、開発や演習にも生きていくと思います。

内池様:
実は、当試験では途中退出者がほとんどいません。ペーパー形式、穴埋め問題の試験などは一度解き終わったら見返しもそこそこに退室…ということもしばしばなのですが。
というのも、コーディング形式の試験では「どのような記述をすると求める実行結果になるか」、たとえ同じ答えになったとしても「解答のプロセスやアプローチが違う」ことから、学習者自身の中で試行錯誤を繰り返すことや、解答の視点を多角的に捉えることが多いのだと思います。
問に設定されたテストケース(求める実行結果、判定基準)が全て通ったときの達成感、スカッとする感じはやみつきになりますし、学習者のスキル傾向を捉えるうえで良いと思います。

特に効果があったと思う場面はございますか?

内山様:
今までの講義では検定やテストでの出題を理由に、基本構文などを覚えることに視点を置きがちでした。それが検定も実技になったことで、手を動かすことをメインとした指導方法に切り替わりました。
最低限、書き方の基礎理解などは必要ですが、コーディングは書かないと身に着きません。ひたすら書く時間を増やすことが重要と捉えております。また、私の自作演習問題には、あえて仕様などに曖昧な表現を含めた出題をしておりますが、その曖昧さに対して、学生が自発的に質問するようになりました。
実際の開発現場や業務でも同じことで、クライアントからの依頼の中には曖昧なものも多くあります。
技術者に必要な仕様の読解やアルゴリズムの構築への理解が、当試験を通して養われていると感じます。

中澤様:
内山先生のお話の通りですね。私が感じたのは、学生がプログラミングをするうえで、どのようなところでエラーを出しやすいのか、苦手なのかなどの傾向を把握しやすくなったことです。教員側の視点としては、学生がつまずくポイントに、適切なアドバイスがしやすくなりました。

内池様:
私は試験を通して「プログラミングができない」という学生が、ほとんどいなくなったと思います。学生各々がプログラミングスキルに自信を持っているとも言えます。
私はプログラミングスキルには3つの段階があると考えていて、第1段階では「文章の読解力」、第2段階では「プログラムの構成イメージ力」、第3段階で「コーディング力」と、スキルは積み重ねられているものと捉えています。従来は、問題に詰まった時に画一的な指導・サポートをしてしまいがちでしたが、当試験によって学生のスキル段階を切り分けて目で見て捉えやすくなり、どの段階の理解を養う指導に力を入れればよいか、見極めることができるようになりました。
このアプローチの発展によって、学生のモチベーションを高めること、達成感を得られる指導を展開すること、スキルを切り分けて理解することができるようになったのは大きな効果といえます。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

内池様:
現在、私達は、基本情報技術者試験(FE)午前試験レベルを第1段階の知識理解、第2段階ではFE午後試験レベルのプログラミング理解など、情報分野の人材を育てるうえで細かなスキル習得段階を尺度として捉え、授業を構築しております。その中で、実践プログラミング技術者試験は「プログラミング力または論理的思考力を形にする」という段階を指導するうえで活用しております。
今後は、更に実業務を意識した学びを授業に落とし込むことに取り組んでまいりたいと考えており、特に開発分野においては、フレームワークやシステムの構成について考えられる人材や、チームでの開発やチームでの課題解決に力を持っている人材が育つように、授業の展開を考えてまいりたいと思います。
例えばセキュリティ分野では「CTF(Capture The Flag)」でのコンテストに取り組むことや、システム開発分野では卒業制作に単なる作品展示のみではなく、参加者体験型の開発を行うことなど、可能な限り「実開発に近い経験を提供する」ように努めております。
「個人」のスキルから「集団」で生きるスキルへ、学習者自身がゼロから実際にモノを作り上げる力を養いたいと思います。
また、小学校でもプログラミング教育が扱われるようになり、あと5年、10年もすると学生達にとっては情報系…という枠がなくなり、分野を問わず「プログラミング」は当たり前になると感じています。実業務では学習で得たスキルをスケールアップし対応することが求められるので、そのような情勢の中で、新たな付加価値をどのように人材に付与するか、を専門教育に携わる身として考えていかなければならないと感じます。




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